【これは約 3 分の記事です】
8月4日の毎日新聞の配信ニュースで、
<SNS>ツイッターで救助要請 果たして有効? 消防庁に聞いてみた
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170804-00000001-maiall-soci
というのがありました。毎日新聞のサイトは閲覧制限がかかっているので、Yahoo!ニュースにリンクを張っていますが、多分これも日にちが経つと無効なリンクになるかと思います。
で、この記事にかかれていることは至極単純。
総務省消防庁に聞いたところ、ツイッターでの救助要請の活用は難しい。
ツイッター社自身は救助要請のツイートとして、こういう例を公式に出しています。
Twitterで緊急救助を求める場合には、#救助 ハッシュタグとともに要請内容、写真、住所または位置情報など、具体的かつ正確な情報をつけましょう。救助が完了したら、報告ツイートするとともに、救助要請ツイートを削除してください。 pic.twitter.com/X8rZLBDyfD
— Twitterライフライン (@TwitterLifeline) 2015年9月11日
ですが、これはあくまでツイッター社の見解。消防庁としては
- 本当かどうかわからない情報が多すぎて精査する余裕はない
- リアルタイムでやり取りをし、相手の真偽が確認できる電話のほうが確実
と判断しているようですが、それはそうだろうとしか言いようがないです。
ツイッターで流れてきた救助要求は、古い・出所不明・嘘の可能性があるので拡散すべきではありません。
ただし、一つだけ例外的にリツイートして拡散していい情報があります。それは、
- 自治体や公的機関による「この情報を見てほしい」という情報源URLに誘導するツイート
リツイートによる拡散の最大のメリットは「発信源の情報をそのまま確認できる」「拡散しても情報源はリツイート元1つで、ノイズになることはない」
救助要請はほとんどノイズですが、出処がはっきりしたURLを拡散することによって正しい情報が伝わります。正しい情報によって正しい行動をしやすくなるので、公的機関ツイートのリツイートだけは、例外として行ってもいいと考えます。
防災SNSアドバイザー。情報処理安全確保支援士第5338号。ネットワークスペシャリスト。ITコーディネータ
東北大学大学情報科学研究科第2期生。1994年からインターネットに携わる。システムベンダーの総務社内SEとして、社内システムの構築運用やBCP策定、従業員教育に関与。2015年情報セキュリティ専門法人「まるおかディジタル株式会社」を福井県坂井市丸岡町に設立し現在に至る。研修では基本的に防災のお話以外では着物でお話させていただいております。
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