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2017年5月26日(金) 15:00~16:00、私の母校、福井県立藤島高校で授業を行いました。
藤島高校の卒業生の会、明新会では、卒業後27年経った卒業生が幹事で、総会懇親会などのイベントを実施します。
高校卒業後27年、というのは半端な気がしますが、これは、藤島高校の前身の福井中学校が15歳で卒業で、もともとはそこから30年経った卒業生が幹事対応していたからです。福井県福井市では藤島高校と高志高校が名門高校とされていますが、藤島高校の前身である福井中学校を15歳で卒業し、高志高校を18歳で卒業した人は、藤島高校卒業生の会の明新会と、高志高校卒業生のみどり葉会の両方に所属している先輩がいらっしゃいます。それに該当する先輩に直接ヒヤリングをしたところ、福井中学校を15歳で卒業して30年後に明新会で卒業生による総会を行った人たちで高志高校を卒業した人たちが、「これは高志高校でも行おう」ということで開始されたのが高志高校のみどり葉会の集いだとお聞きしています。なので、高志高校の総会の方は卒業後30年と切りが良い年に感じになっています。
話を戻すと、このイベントの一つに、卒業生が在校生に対して授業を行う、というものがあります。今年のそれは
第19回ようこそ先輩
今年は平成2年卒業生33名が、教壇にたちました。私もその一人です。
私がお話したテーマは
インターネットで炎上やデマに巻き込まれないために考えたいこと
としました。学校側は、進路選択の参考にということでこの授業を行っているようなので、上記のテーマ話すにあたり、自分が卒業後どういう進路を歩んできたか、というお話もしました。普段はしない話です。
自分が卒業生なのでいうのも何ですが、さすがに藤島高校は名門高校です。授業に対する生徒の態度も真摯です。最初こそ、「炎上」という言葉に興味を持った数人の生徒が面白半分に炎上について生徒同士でおしゃべりして私のお話の方を聞いていない感じでしたが、少し時間が経つと、顔も私の方を向けてキチンと聞いてくれました。
空気を読んだ対応にも長けていて、私が滑ってしまったギャグにも、ギャグだと気づいて2秒後ぐらいに笑ってくれました。こういう気遣いをしてくれるのはうれしいですねえ。
なお、笑いのツボは大人と高校生では違うようです。今までのセミナーで大人がほとんど反応しなかった「バカ発見器」という言葉、高校生には受けていました。
使っているSNSについても聞いてみました。Twitterは本垢と鍵垢を使い分けていてあまり知られたくないだろうと思い、SNOWとマストドンについて利用者数を聞いてみました。
私のクラスは29人受講してくれたのですが、
- SNOW 0人
- Mastodon 5人
え?マストドン、そんなにいるの?逆にSNOWがいないとは思っていませんでした。ただ、この「ようこそ先輩」の授業は、生徒が好きなテーマを選べるので、私のクラスに来た高校生は、そういう志向を持った子に偏った可能性はあります。女の子は3人しかいませんでした。もしかしたら、SNOWやっている子は、パティシエしている同級生の方に集中したのかもしれません。
SNSの使い方で注意してもらいたいこととして
書くときの注意 | 炎上を起こさない |
読むときの注意 | デマを見破り拡散させない |
乗っ取りへの注意 | パスワードの取扱に注意 |
という話を展開しました。彼らがどう思ったかまでは今のところわかりません。でも、彼らの人生で私の話したことが少しでも役に立ってもらえればなと思っています。おそらく、私以外の同級生も同じ思いだろうと思っています。
また、私にとっても貴重な体験でした。幹事として他の対応もしなければならず、準備も大変でしたが、終わってみると引き受けてよかったという思いしか残りませんでした。
防災SNSアドバイザー。情報処理安全確保支援士第5338号。ネットワークスペシャリスト。ITコーディネータ
東北大学大学情報科学研究科第2期生。1994年からインターネットに携わる。システムベンダーの総務社内SEとして、社内システムの構築運用やBCP策定、従業員教育に関与。2015年情報セキュリティ専門法人「まるおかディジタル株式会社」を福井県坂井市丸岡町に設立し現在に至る。研修では基本的に防災のお話以外では着物でお話させていただいております。
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