【これは約 3 分の記事です】
アルプスの少女ハイジのキャラを起用してCM展開する、家庭教師トライ。直近のCMはトライグループの公式ウェブで見ることが可能です。
家庭教師のトライの最新CM|家庭教師のトライ
https://www.trygroup.co.jp/cm/
以前、家庭教師トライのCMで、
トライのCMがふざけすぎているんじゃないですかという意見が書かれたハガキをアルムおんじが暖炉で燃やす
というCMがありました。
このCMが不快という方もいらっしゃったようですが、この、ハガキを燃やすという行為、
個人情報取扱上は推奨されます。
個人情報保護委員会の、よくある質問からの引用。
よくある質問 ~個人情報取扱事業者向け~
https://www.ppc.go.jp/personal/faq/jigyosha/
Q4-3 不要となった個人データを廃棄する場合の留意点を教えてください。
A4-3 個人情報保護法上、個人情報の廃棄に関して具体的な方法等は定められていませんが、個人情報取扱事業者は、その取り扱う個人データの漏えい、滅失又はき損の防止その他の個人データの安全管理のために必要かつ適切な措置を講じなければならないとされているため(法第20条)、廃棄に際しては、適切な安全管理措置を講じる必要があります。例えば、個人情報が記載された書面等を廃棄する場合、焼却や裁断するなど、当該記載に関して特定の個人を識別できないような状態にすることなどが考えられます。
個人情報保護委員会でも、「焼却」が方法の一つであるとされています。
ただ、重要なのは「焼却」という手段ではなく、「当該記載に関して特定の個人を識別できないような状態」という結果。
燃えカスが中途半端でそこから個人情報が漏洩する、ということはありえます。
おんじは、燃やしたハガキから個人情報が復元できないことを確認する必要はあります。それをやっていれば、おんじのハガキを燃やすという行為は、個人情報取扱上は妥当なのです。
一つ注意点は、「不要となった」個人データ(厳密に言うとハガキの宛名面は単体では個人データではなく個人情報ですが)は適切に廃棄する必要がある、という点。目的に合致して必要とされる個人情報を破棄する必要はありません。
つまり、アルムおんじはこのハガキを「不要な情報」とみなしている、ということになります。その判断が妥当かは別問題。
なお、「アルムおんじ」は、呼び名ではあって、本名ではありません。
アルムおんじの本名は、不明です。個人情報、秘匿していますね。
防災SNSアドバイザー。情報処理安全確保支援士第5338号。ネットワークスペシャリスト。ITコーディネータ
東北大学大学情報科学研究科第2期生。1994年からインターネットに携わる。システムベンダーの総務社内SEとして、社内システムの構築運用やBCP策定、従業員教育に関与。2015年情報セキュリティ専門法人「まるおかディジタル株式会社」を福井県坂井市丸岡町に設立し現在に至る。研修では基本的に防災のお話以外では着物でお話させていただいております。
情報セキュリティ・IT関連資格取得・企業防災(BCP)の組織内教育・コンサルティング・支援・取材のお問い合わせなどございましたら、こちらからご連絡ください。
メール・お電話・FAX・Facebook
https://www.maruoka-digital.jp/contact/form/