【これは約 4 分の記事です】
人に見えるところで資格取得勉強しよう、ただそれだけの勉強会を福井県産業情報センターのコワーキングスペースで実施しています。
第122回 資格試験勉強会 in 熊堂(2017年4月11日(火) 19:00~20:30)
今日は、福井の情報セキュリティ事情について。
IPAでは「広げよう情報モラル・セキュリティコンクール」と言うものを実施しています。これは小中高の児童生徒を対象としていて、標語、ポスター、4コマ漫画の応募作品の制作を通して情報セキュリティについて考える機会を持ってほしいということで開催されています。
2016年は、第11回ということで、開催回数も重ねています。
応募統計情報のデータもあり、そこで、応募数を見ることが出来るのですが、それを見ると、なんと
応募に熱心な都道府県ランキング(2016年)で福井県は10位
になっています。
統計を見ていただくと、2015年、33件だった応募数が、2016年一気に835件まで増えています。ここでは、一人1件の応募とみなします。
https://www.ipa.go.jp/security/event/hyogo/about/toukei.html
それでランキングが上っているわけです。
ただ、このランキングを見て、本当に福井が情報セキュリティ教育に熱心かを判断しようとすると判断を誤ります。
IPAの方に確認したのですが、
福井県の小中高生の人数は約9万人。
そのうち835人が作品を出している計算のため、1万人あたりの
平均応募数が高くなっているのですが、
835人という数字は、マンモス校だけで達成できる数値です。
なので、この数値を見て、福井の情報セキュリティ教育が熱心であるというのは早計です。たまたま10位になったと解釈した方がいいでしょう。
とは言っても、この数値を達成するために、IPAの方はかなり熱心に福井の学校に連絡や訴えかけをしたそうで、そのおかげで2015年の33人から835人と20倍以上参加人数が上がっています。そこは評価しても良いんじゃないかと思います。
なお、応募に熱心な都道府県ランキングで鹿児島県が1位になっていますが、これは鹿児島県が県の教育委員会のレベルでセキュリティ教育を推進しているからです。この1位は偶然ではないのです。
次回は
2017年4月14日(金) 19:00~20:30
の予定です。
前回は
でした。
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です。ぜひ覗いてみてください。
防災SNSアドバイザー。情報処理安全確保支援士第5338号。ネットワークスペシャリスト。ITコーディネータ
東北大学大学情報科学研究科第2期生。1994年からインターネットに携わる。システムベンダーの総務社内SEとして、社内システムの構築運用やBCP策定、従業員教育に関与。2015年情報セキュリティ専門法人「まるおかディジタル株式会社」を福井県坂井市丸岡町に設立し現在に至る。研修では基本的に防災のお話以外では着物でお話させていただいております。
情報セキュリティ・IT関連資格取得・企業防災(BCP)の組織内教育・コンサルティング・支援・取材のお問い合わせなどございましたら、こちらからご連絡ください。
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