【これは約 3 分の記事です】
セキュリティの分野で、利用者の安全性を考えるという意味で、ユーザビリティについても考えます。
人が使うインタフェースとしてわかり易く安全かどうか
今回は興味深い情報を見つけたので、それをテーマでブログ
それは、「波形手すりは、視覚障害者の方にとっては不安を感じるが、高齢者の方々には力を入れることができて使いやすい」
というお話。ただ、これはネットでの情報なので、私は試しきれていません。
波形手すりとは何か、ですが、私の周りで波形手すりを見かけず、手元に使っても差し支えない写真がないので、Google検索の結果を参照
波形手すりの画像
https://www.google.co.jp/search?q=%E6%B3%A2%E5%BD%A2%E6%89%8B%E3%81%99%E3%82%8A&tbm=isch&pws=0
視覚障害者の方にとってこれが使いにくい理由は
- 持ち手がぐねぐねとうねっているので、持っていて不安になる
- 階段の最後で持ち手が平行になるというイメージを持っているので、どこが終点かわかりにくい
そうです。
ただ、この波形手すり、もちろん、意味なくそうなっているわけではありません。
この手すりは
- 上りのときには引っ張ることができる
- 下りのときには体重をかけられるので安定する
ので、力の弱くなっている高齢者の補助になるそうです。
つまり、ある人達のユーザビリティは下げるが、ある人達のユーザビリティは上げる、配慮なのです。
日本全体での
- 視覚障害者は約30万人
- 高齢者(65歳以上)は約3460万人
もちろん、視覚障害者にも重度軽度があって、手すりを必要とする人ばかりとは限りません。高齢者も同様で、手すりを必要とするほどの高齢者ばかりとは限りません。また、この2つは排他的な関係ではないので、両方に当てはまる方もいるでしょう。
とは言っても、この統計上は、視覚障害者の方の人口より、高齢者の人口のほうが多いです。高齢者対策のほうが先に考えられるのも無理はないのですが、ユーザビリティで考えると、視覚障害者の方への配慮も必要。
ユーザビリティの問題は、利便性が人によって相反することもあります。対応にはコストもかかりますので、どこにどうウェイトをおいて対応するかは難しいところです。
今回はネットでの情報で興味があったのでブログ化しました。ただ、私は自分の近くでは波形手すりが見当たらず試せておりません。見つけたら、私自身でも、目を閉じた状態で伝ってみるなど試してみようと思います。
防災SNSアドバイザー。情報処理安全確保支援士第5338号。ネットワークスペシャリスト。ITコーディネータ
東北大学大学情報科学研究科第2期生。1994年からインターネットに携わる。システムベンダーの総務社内SEとして、社内システムの構築運用やBCP策定、従業員教育に関与。2015年情報セキュリティ専門法人「まるおかディジタル株式会社」を福井県坂井市丸岡町に設立し現在に至る。研修では基本的に防災のお話以外では着物でお話させていただいております。
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